第24回  「体育館ステージ幕(薄い緞帳)」
 
 これについては2003年9月6日付の小6−1の「学級だより」で、担任の斎藤修一先生が大変分かり易く紹介していますのでその一部を抜粋します。

 「この学校には直径1mの花が咲くヒマワリがあるんだ。見たことあるかい?」
 「えーそんなのないよ。高さの間違いじゃないの。」と目をまるくするみんな。
 実はあるのです。体育館に。見たことがある方も多いのではないでしょうか。
 このヒマワリは、1年のうち半月だけ咲きます。それは学校祭の時に咲くのです。天井に折りたたまれている緑のステージ幕・・・。そこに立派なヒマワリが咲いています。
 このステージ幕は、今から3年前、開校30周年の時(2001年9月末日、30周年記念学校祭)に取り付けられました。

 1978年から6年間、デュッセルドルフ日本人学校に在学していた女の子がいました。名前を大前(おおまえ) 美和さんといいます。16期生の大前さんは、大好きなものが2つありました。1つ目はヒマワリ。美和さんは周りから「ヒマワリのようだ。」と言われていたからといいます。どんな子だったのだろう・・と思い、事務局長の岡田さんに聞くと、大前さんが小学生だったときの文集(1981年度小4)を見つけてくれました。その自己紹介には、「体育が好きで、遊ぶことが大好き。女子なのに男子みたいといわれる。」などと書かれています。なんか今の6−1に通じるものがあるなあ・・・と思いました。明るい笑顔の大前さんの顔が浮かんできます。
 もうひとつ。それはデュッセルドルフ日本人学校です。日本へ帰国してからも自宅のピアノでデュッセルドルフ日本人学校の校歌を弾いて歌っていたといいます。
 その大前さんが亡くなったのは、2001年2月10日の事、まだ29歳の若さでした。不慮の交通事故だったそうです。御両親は何度も思い浮かべたことでしょう。娘さんが生きていた時の笑顔を、そして足跡を・・。それが大好きだった日本人学校のためにという願いにつながり、ステージ前の緞帳となって具体化されたのでした。
 デザインはもちろんヒマワリと日本人学校の校章。そして大好きだった校歌の音符もデザインされました。自然が好きだったので、森をイメージしてグリーンを基調としたものになりました。緞帳の右端のヒマワリの下図は、岡田事務局長が美和さんと御両親のことを思いながら、時間をかけて丹念に描きあげたとのことでした。(以下略)

 保護者の大前和秀様からは100万円の御寄附が寄せられ、校章、校歌(ライン川の流れをイメージした5つの楽譜)、ヒマワリ、大前さんの個人記録のデザインやレイアウトを事務部で原案作成し、それをドイツの専門のデザイナーと何度も交渉、訂正しながら完成しました。