第10回 タータン舗装グランド 前編

2004年9月 学校北側より撮影

 屋外グランド(当初約4000m2)は1973年2月に本校舎が落成して後間もなく完成しましたが、表面上の芝生の保持と使用頻度による磨耗、それに水はけの悪さのために完成当初から問題が生じており、一時は「子供(の使用)が大事か芝生(の保持)が大事か」のはやり言葉まで生まれたほど。
 爾来グランドの抜本的改修は数年来の懸案事項にも拘わらず財源上の見通しが立たず常にペンディング事項でした。そのうち芝生が全く禿げ上がってしまった結果の土ぼこりによって周囲の住宅に迷惑をかける度合いが強くなってきた事、水はけが悪くて使用の出来ない冬期、水泳指導と屋内体育館使用での体育指導がクラス増加に伴っての調整に限界が見え始めた事、一方財源的にはそれまでの蓄積によって寄付を仰がなくても何とか自力で改修できる見通しが立った事等の状況に基づき、1980年5月の会員総会で創立十周年記念のプロジェクトとして大改修が決定されました。
 仕様は表面にラバー状の粒子を吹きつける全天候型タータン方式でフィールド部の2882m2。この時は周囲のトラックはアンツーカーのまま。工事はドイチェアスファルト社が請負い、費用は約37万マルク(当時約4600万円)。工事は6月下旬の夏休み開始後に始まりましたが何十年振りといわれる雨の多い夏で工事はしばしば中断され、8月初めの2学期開始頃に漸く完成、5種目の競技ラインが色別に引き終えられたのが1980年8月17日。翌18日に全生徒640名が快晴の空の下、新装なったグリーンのグランド上で木庭清八校長の喜びの挨拶と校歌合唱の後使い初めを行いました。(後編に続く)


1980年夏の大改修工事の頃は、
体育館とグランドの間の斜面には
コンクリートの観覧席はまだ出来ていない事が分かります。


グランド使い初めの頃は写真の向う側、
つまりグランドの南側には
現在の職員室などのある「新校舎」はまだ存在していません。
〈出来たのは1993年4月でした。)